遺書手紙日記

覚書、或いはTLを汚さないための長文

なんでぼくは不登校になったんだろう

鬱い。

 

とあるブロガーのとあるエントリを見て、自分の中学時代のことを思い出していた。

あのブロガー、人生のハードル上げまくっててすごい嫌いなんだけどね。

だいたい上の下くらいなのかなー、総体から見たら普通に勝ち組人生なのに上の上に入れなかったから自分はダメだ自分は落ちこぼれだ自分は間違えた失敗したって言ってる人種。

ダメ人間を自称するわりにちょっと普通から外れたハイスペックを所持してるのは、かなり詐欺に近いやり方のように思う。しかも見りゃ一発で分かるとはいえ、それを明示してないのもたちが悪い。夢を見せて金を稼ぐわけだからあながち間違ってないのかもしれない。あの人の経歴見ると当たらずとも遠からずじゃなかろうか。もっとも意識高い経営者なんてみんなそんな生き方してるものなのかもしれないが。

下の下か下の中くらいの世界観で生きてる自分には本来別世界の人間でしかないはずなのに、やたら顔がデカいせいで嫌でも目に入ってきてしまう。ネット社会の嫌なところだ。

常々思うが、突出した能力を持つ人間が世に出るぶんには、発達障害なんてあろうがなかろうが関係ないんじゃないだろうか*1発達障害を能力で捻じ伏せられるような人間ならどこに行って何したって生きていける、そんなように見える。自分じゃどうする能力もなくてさらに発達障害持ちとかだとそれこそ筆舌に尽くしがたい苦労と閉塞感に押しつぶされているのだろうなあ。

まぁ、ただの嫉妬と羨望でしかない。

 

前に何度か触れたような気がする。

中学1年の夏休み以降、ぼくは不登校になった。それから3年の卒業式まで、テストを受けに行く以外はほぼ登校しなかった。

なんでぼくはあのときそんなことになったんだろう。

コレといった理由が、当時も今も思いつかない。

例のエントリが外部から危険な説であると指摘されていたのを見た別の人がこんなことを言っていた*2

「このエントリで危険なことがあるとすれば、それは思慮の浅いやつが人生のレールから飛び降りる可能性があることくらいだろう」

それに対するリプライが、

「その程度の無思慮なやつなら降りなくてもいずれ落ちる」

だった。

それでごりっとMPを持っていかれた。

ぼくは無思慮だったんだろうか。頭が悪かったんだろうか。堪え性がなかったんだろうか。甘えだったんだろうか。

確かに周りと上手く行ってなかったのは事実だ。友人なんてろくにいなかった。その割にイキがってたから周囲からは浮いていた。溶け込めなかった。先輩にも睨まれた。ある意味セクハラみたいなこともされた。それが一般的なこと、よくあることだったかどうかは、当時のぼくには分からなかったし今のぼくにもわからない。でも死にそうなほどだっただろうか。結果的には発達障害なんてなかったし、過激ないじめもなかったように思う。ちょっとしたものはあったけど、いたずらの範疇と言われればそれまでだ。部活についていけなかった。嫌な先生がいた。課題の提出が嫌だったなんてくだらない理由もあった。引きこもっていた頃は、とにかく死にたい日々だった。音楽がただの音の羅列にしか聞こえなかった。絶望しかなかった。あの時死んでおけば良かったと今でもよく思う。

そして、塾には行きこそすれ、自学自習の類は全然しなかった。そのくせもつかなかった。当時は不登校なんて許されるような社会情勢もなかったから、とにかく外に出なかった。ずっと家に引きこもっていた。テレビゲームくらいしか手につかなかった。小学校のときあれだけ感銘を受けた読書もろくにしなかった。バカだった。アホだった。愚かだった。

昼夜逆転も酷いものだった。親と顔を合わせたくなかった。午後2時に来る生活相談員だかの人に起こされるどころか寝過ごしてしまうこともしょっちゅうだった。自転車で行ける距離に教育相談室というのがあって、不登校になった子が通うと登校日としてカウントされる制度もあったのだけれど、ぼくはそこへ行くことすらしなかった。そこへ足を運ぶのが恥のように思えていたのを、なんとなく覚えている。自分と同じ境遇の子たちとすら交流を拒否していたのだ。自分は同じじゃないと思いたかったのだと思う。同じじゃないどころか、それより酷かったというのに。

 

……そしてテストの点はそこそこでも内申点なんかは多分ズタボロで、家から近いという理由もあって、不登校だった負い目もあって、近隣でほぼ最低クラスの高校に進学して、そして卒業して就職する自信もなくて、親に迷惑かけながら私立大学に進学して、そこでも就職せずに卒業して、ニートして、非正規雇用になって、……

ああ。なんてお手本のようなクズ人生だろう。こうして俯瞰してみると本当に、本当に、死んでしまいたくなる。

自分は他と違うというような意識は、ずっとあったように思う。異常というか、溶け込めないというか、自分が考えていることと周囲が考えていることが妙にズレている、自分が自然体でいると周りと衝突するというようなことは多かったように思う。だから中学でつまずかなかったとしても、高校か大学でつまずいていただろうという予想はつく。それが発達障害に類するものなのかそうでないのかは、もう今となっては知る由もない。

そしてこんなことを考えていても、何の解決にもならない。ただ泣きたくなるだけだ。ただ辛くなるだけだ。ただ死にたくなるだけだ。ただ吐きたくなるだけだ。

どうすればよかったんだろう。どうしてもらえばよかったんだろう。ぼくが悪かったんだろうか。運が良ければどうにかなったんだろうか。

わからないわからないわからないわからないわからないわからない……わからない……。

*1:ここまで言うと対象が特定されそうである。こんな僻地で何言おうがどうでもいいだろうけど

*2:個人的にはその内容自体は的を射たものだと思う