遺書手紙日記

覚書、或いはTLを汚さないための長文

人を見るときは足元を見よ 或いは年齢らしい身嗜みの話

4月15日 雨のち曇

今は晴れてますがお昼すぎまでは雨でした。只今4時13分。本当は3時45分からのはずなのにぼくの怠け者め。

でもあれね、雨も随分暖かい雨になったね。暖かい雨ってのも変な言い方だけど、濡れてもあんまり寒くないからやっぱり暖かい雨って言っていいんじゃないかなって思うよ。

 

一昨日は結局1時間くらい走ってきました。多分。かなり遅い時間だったのと寒い日だったのとで星がとても綺麗だった。あれがデネブアルタイルベガじゃないけどあれがオリオン座とかあれが死兆星…じゃない北斗七星とかそういうのを見ながら走るのは結構楽しかった。でも前見ながら走ろうね。危ないよ。

 

昨日は祖母の病院への送迎をこなしつつ、お買い物。

ネクタイ3本12000円(税別)とワイシャツ3本12000円(税別)とランニング用の靴4500円くらい(税別)を購入し、お誕生日特典のダイレクトメールを提示して10%引きされた代金を支払いました。ぼくはいくらお金を使ったでしょう。(配点:0点)

前もって多めにお金を引き出してきたから足りたといえば足りたけど、あかんね、預金通帳の残高を見てげんなりしてしまった。前回だったか、出費まとめてもまだ余るとか言ってたじゃん。あんなんうそうそ、余らない余るわけない。余裕で無理無理。いや余るか? やっぱ余るかな? でもだいぶぎりぎりになると思うんだなこれ。

ちなみに上記の品を選んでから別の店にも行って礼服の下見をしてラーメン食って帰ってくるのに5時間くらいかかった。我ながら非効率的な生活というか時間をだらだら浪費している。

 

お昼を食べたのは全部済んだ2時くらいかな。

最初は西新発田にあるきんしゃい亭に入ったのだけど、これがまぁ時間的なこともあるのか、客も全然いないしなかなかに辛気臭い。注文してから出てくるまでが驚くほど早かったのも、早すぎて逆に情緒がないと感じてしまった。味も濃いなーとは思えど美味しいかと言われると微妙な感じ、量もあんまり多くはないし見た目もあんまり派手さはない……。

なんだかラーメン食ったなーっていう幸せ感がなかったので、生まれて初めてラーメン店をはしごするという暴挙に出た。

これができたのは祖母の送迎のお駄賃として金2000円をいただいたおかげである。たまにくれるんだ…タクシー代代わりだって…。なんだか情けないなぁ、いい歳こいてお小遣いもらって……みたいにずっと悩んでいたことを以前ある人に相談したら、「老人がお礼として返せるのはお金くらいのもんだ。喜んで受け取ってあげるのが孝行だよ」と答えてもらえて、それ以来申し訳無さが軽減されている(まったくなくなったわけじゃあない)。

そして入ったのは、以前美味しいよと勧められたことがあった満月というお店。軽くスマホで調べてみると、辛味噌ラーメンが一押しらしい。2時を回っても開いてそうだったので入店。飛んでくる接客のおねーさんの威勢のいい声、垂れ流しの有線放送のJPOP……そうだ、やはりラーメン屋はこうでなくてはならぬ……別におねーさんじゃなくてもいいけど。メニューを見てから辛味噌ラーメンを頼んで、ちょっと待ったかな、来たので食べる。辛い(当たり前である)。美味しい(良かった)。これならラーメン満足感が得られそうだなと一安心したのだった。

でもよく考えたら、こういう思考はあんまり褒められたもんじゃないよな。このおねーさんも時給いくらで働いてるんだろう。大変そうだ。年齢はぱっと見よくわからないけど、多分ぼくと同じくらいだっただろうか。まぁ女性の年齢なんてほんとぱっと見わからんけど。でも時給何円の世界でも、こうやって威勢よく声をかけてくれて、張り切って注文取ってラーメン運んでくれる人がいて、それでぼくの食事が成り立ってるんだと思うと、なんだか切ない。これがきんしゃい亭みたく食券機なら人件費が一人分浮くのかもしれない。時給で働くのは悲しいことだが、雇われないよりはマシなのかもしれない。わからない。というかこのおねーさんが時給で働いてるかどうかも実は不明だ。店主の奥さんかもしれないし。ともかく、誰かに手間をかけさせてそれを良しとするなんていう惰弱で非効率的な思考に溺れてしまったのは、恥ずべきところだと思った。…いや、ちょっと違うんだよ、なんていうか、そういう❝雰囲気❞みたいなものを重視するのってどうなのさ、ってことをぼくはいいたいのかもしれない。でもドトールやスタバみたいなちょっとお高めの珈琲店はそういう雰囲気や環境作りもコーヒーの代金に含まれているのだ。ならば満月のラーメンの代金というのもこの空間に対する礼ではあるまいか。単純に、これはあれだ、機械による効率化と人間による温かみのどちらを取るかを考えた場合に、後者に倒れてしまう思考を批判したかったのだ。ラーメンを気持ちよく食べるのに根性論なんて説きたくないんだ、本当は。でも物を美味しく食べるには、雰囲気も大事だし、雰囲気を作ろうと思ったら、明るい接客は大事だし、もうわかんないなこれ。

まぁでも、美味しかった。また行きたいなぁ。

あ、ちなみにお腹は結構キツかったです。もう若い頃ほど食べられなくなっちゃった実感はある。悲しいことだ。

 

なんか長々とラーメンの話を語ってしまってタイトル回収を忘れていた。

上の時点でかなりナイーブな思考回路に染まっているのには理由があって、礼服を見るために2軒ハシゴしたのだけど、そこで自分の身嗜みについて思案するハメになったからであるのだ。

2軒とも、案内してくれたのは年頃のお姉さんだった。1軒目の方がちょっとぼくより年上だったかもしれない。2軒目の方がちょっと若かったかな。ぼくと同じくらいだろうか。でも二人とも、こうしてアパレル産業に携わってきちんと働いているのだ。特に2軒めのお姉さんなんて名刺までくれてファッションコンサルタントなんていう肩書まで持っていた*1。格好良かった。自分が恥ずかしくなった。お月給おいくらくらいもらってるんだろう。

その二人に接客された自分はといえば、剃りきれていない髭にキャップで潰れた髪の毛に、覇気の足りない瞳に切れのないぼそぼそした口調に、くたびれたジャケットと皺の寄った長袖のTシャツと色褪せたチノパン、そして履き古したスニーカーときている。センスの欠片もなければお金の匂いすら全くしない、どっからどう見ても「ファッションにお金をかけない層の人」で、そして恐らくはプロから見れば「ファッションにお金をかけられない階層の人」であることも見抜けないはずはなかろう。

まあ、そんな人でもお金を払ってくれる以上、客は客。きちんと接客はしてくれたし、ファッションコンサルタントのお姉さんは礼服の選び方に関して色々と教えてくれもした。あと改装のための棚卸しセールをやっているらしく、半額になる葉書をくれた。ラッキー。サイズはまぁ、測ってくれなかったけど、目測でだいたい分かるんだろう。標準体型からそこまで大きく外れているわけでもない。少し前まではちょっと体重が多めだったけど、最近6kgくらい痩せたので適正体重に近くなっているはず。BMIで言うと23~24の間くらいか。

ランニング用シューズを選んでいるときに思ったのだけど、もう今の靴も大概草臥れている。新品の食器洗いスポンジと捨てる前の食器洗いスポンジを比較しているような気分とでも言おうか、そうでなければ雑巾でもいいし、ボディスポンジでもいいけれど、とにかくかなり出来上がっていることに気付いてしまった。昨日同時に買っておくべきだったかなぁ。ランニングシューズは今履いているのとは別のデザインのものを選びたかったのだけど、幅広のスニーカーがやはり一番楽で、メーカーは違えど今履いている靴とデザインがそっくりのものを選んでしまった。足の形が決まってくると履きやすいデザインも決まってくるものなのかもしれない。

ぼくくらいの年齢になると、もう結構落ち着いたデザインの服もいい感じに合うようになってきているだろう。友人とか全然いないのでこの年代の人間が着る服はよくわからないけど、いつまでもB系のズボンやらじゃらじゃらちゃらちゃらしたデザインのズボンやヒップホッパーみたいなシャツを着ているわけにもいかないと思う。ほんとこの年代の人間が着る服って全然わかんないけど、多分そろそろ卒業していいような気がする。だけどぼくの体が標準よりだいぶでかいせいで、ユニクロのターゲット層からは完全に外れてて、ちょっとイイモノを選ぼうとするとお財布を焼き払われることになってしまう。世の中の標準からもだいぶ外れてるせいなんだけどね、うん。いやぼくだってできることなら色んな服着たいさ。女の子の服って色々あって羨ましいとかも思うさ。でもお金ないんだもん……。ああー……お金欲しいー……。でも働くのこわいー……。

 

5時22分。

今日は1時間30分残業したから別にこの辺で終わっても良いといえば良いのだ。

本当はぼくの労働時間からだと1時間残業の時点で休憩を取らないと法律違反だったかのはずなんだけど、今の主任になってからそこらへんルーズでね。なってからというか、今の主任がルーズでね。結構若く見えるから、本来は本社勤務なのかな。あんまり現場に興味ないというか、意識があまりない感じの人。まぁもっとも、誰かに仕事振ろうにもあのとき職場にぼく一人しかいなかったし、どうしようもないんだよね。どうしようもない、どうしようもない。これも8時間労働へのステップだと思うことにしてるんだけどさ。それなら早く企業に応募して面接とか行けって話だよな。面接怖いー……面接怖いー……。働くのも怖いー……上司が怖い……同僚が怖い……。自分のメンタルがいつ折れるかが怖すぎる……。

 

西新発田の満月。点数は奮ってないけど良かった。

そうだ食べ物系のカテゴリつくっとこ。

tabelog.com

 

5時31分。

良い頃合いだからランニングシューズを下ろしてちょっと使ってみよう。ポケモンGoがたまごキャンペーンだからちょっと孵化を頑張りたい。

ランニングの感触がダメなら、普段履きで使ってもいいしね。

4162文字

 

追記:書き忘れていた。タイトルで足元を見ろって言ってるけどこれは別に値段をふっかけられたわけじゃない。今のお店でそういうことしないよね。でも靴やズボンを見れば人となりがわかる、っていう話。ぼくが敬愛していたホームズも膝や靴の汚れから洞察力を発揮した例があったな、っていうのを思い出したので、まぁそれだけ。

*1:しかし特にそういう資格があるわけではないようだ